メッセージ
そめの近江 副社長 大森譲
激動の時代、変化を敏感に捉え適応していく
パンデミック、戦争、気候変動など、
世界は今まさに激動の時代に突入しつつあり、それは私たちが暮らす社会にも“ウィズコロナ’'や“物価上昇’'など、様々な形で影響を与えています。
そして、これらの影響は社会のDX化や節約志向の高まりなど、
新たな行動変容を人々にもたらしています。
こうした変化の大きい時代に必要なのは、
変化を敏感に捉えつつ、自分達の役割の核心を見失わないことにあるのだと思います。
『最も強い者が生き残るのではない。最も賢い者が生き残るのでもない。
唯一生き残るのは変化に対応した種だけである』チャールズ・ダーウィン
変えるべきところ、変えてはいけないところを見極めることが、
時代の潮流に淘汰されずに適応していく唯一の方法であると考えます。
長い歴史を有する着物文化を守りつつ、次代に繋いでいく
私たちそめの近江が主に取り扱っている品物は、着物をはじめとした和装品です。
着物は日本人の民族衣装として1200年の歴史を有し、
時代々々の変化を取り入れつつも、伝統を守り、少しずつ進化と発展を繰り返しながら、現代まで受け継がれてきました。
この長い歴史の中でも現代と同様に戦乱や天災など、私たちの祖先は様々な困難を経験してきたことでしょう。そんな時に人々に生きる力を与え、明日に向かう気力を育んできたのは、最も身近にあった着物だった可能性が
あります。
ひとつ具体的な話を申し上げます。
平成23年(2011年)の東日本大震災では数多の被害がありましたが、着物も同様に被害にあいました。それぞれのご家庭で大切に扱われてきた着物が泥にまみれ、とても着られる状態ではなくなってしまいました。しかし被害にあわれた方々は、洋服は捨てることができても着物を手放すことはできず、なんとかきれいにしようと、様々な手段を講じて再生していきました。
その再生に携わった人は直していく過程で、着物の組織や仕立て方に一切の無駄がないこと、織りと染めの精巧な技術、色柄に凝縮された日本人の感性といったものに感嘆したそうです。
着物には日本の気候風土に適応しながら、四季を楽しむ日本人の文化が凝縮されています。
織りと染めで表現されるそのデザイン性には、日本の職人の卓越した技術と繊細な美意識が込められています。古典柄の一つ一つには、幸福や平和、繁栄といった先人たちの願いが託されています。
そうして作り上げられた着物は、流行り廃りがほとんどなく、丈夫で長持ちして、地色や寸法を変えて再生させ繰り返し使用することができます。
親から子へ、そして更に次の世代へと、その想いと共に脈々と大切に受け継がれてきた日本人の民族衣装です。
この素晴らしい世界的にも稀な衣装文化である着物を、後世にもつないでいくお手伝いをしていきたい。
変化に適応しつつ、伝統を守り、次代に継承する。
これが私たちに課せられた使命であると考えます。
そめの近江のサービスや品物を通して、お客様のキモノライフの充足と向上を目指 す
そめの近江は昭和30年(1955年)に創業し、以来“お客様本位に徹する和装専門店”の精神で、
お客様の大切な着物のお手入れやお直しなどの悉皆業務全般を承って参りました。
着物お手入れに関しては国内自社工場を設け、一般的に価格が高いとされる着物や帯などのクリーニングを低価格且つ高品質で承って参りました。
ほつれ直しや部分直し、お仕立てに関しては、各店に和裁技能士を常駐させ、お客様のご相談に即応できる体制を取りつつ、海外手縫い仕立ての職先開拓により、こちらも低価格での提供を実現いたしております。
呉服商品や和装小物商品に関しても自社で買い取ることにより、西陣織などの有名産地の逸品をお求めやすい価格で豊富に用意して、いつでもお望みのお品を提案できる環境作りに尽力して参りました。
また、着方教室開催による着物の着方を楽しく学べる機会の提供、月ごとのイベントで弊社サービスのより廉価での提供など、着物をお召しになられる方、これから「着てみたい」とお考えの方を全力でサポートする体制を整え、常に改善に取り組んでおります。
着物文化の伝統を継承•発展させる当社のスタイルに共感してくれるあなたをお待 ちしております
こうして多角的にお客様のキモノライフをサポートし続けてきたそめの近江では今、これらの取り組みに共感して、時代の変化に合わせながら、発展・継承させていく熱意を持つ方を求めています。
「着物のことは分からないから」「やはり経験がないと厳しいのでは」とお考えのことかもしれません。ご安心ください。私自身、20年前に着物のことを全く知らずに入社しました。
右も左も分からない私に、上司や先輩は熱心に指導をして成長を促してくださいました。
足りない知識や技術は研修などで学びながら、一歩一歩成長をしていくことができました。
やがて仕事に順応できるようになってくると、
お客様よりご納品時に「きれいに直してくれてありがとう。」といった感謝のお言葉を頂いたり、自分が提案してお求めいただいた着物をお召しになられた際のエピソードを嬉しそうにお話ししてくださったり、普通に生活していたらご縁のできなかったような素晴らしいお客様たちと接する機会に恵まれたり、
たくさんの貴重な体験をさせていただき、成長とやりがいを感じることができました。
「仕事を通じて自身を成長させたい」「自分らしく楽しく働きたい」「なにか人の役にたつ仕事がしたい」「だれかの喜ぶ顔が見たい」「長く安定した環境で働きたい」といった様な動機をお持ちの方であれば、きっとそめの近江でご活躍いただけることでしょう。
今、そめの近江で活躍している仲間はほとんどが未経験で入社しております。
お客様やお取引先、そして一緒に働く社内の仲間たちとの繋がりの中で、きっとあなたも成長とやりがいを感じ、自己実現を目指していくことができると思います。
あなたの挑戦を心よりお待ちいたしております。 そめの近江 副社長 大森譲
貴重な時間を割き、長文を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
ここでは文章だけでのご縁ですが、実際に共に働けるご縁をいただけましたら幸甚に存じます。